JR南武線連続立体交差事業「別線高架案」浮上!検討中。
こんばんは。末永です。本日は川崎市議会本会議、一般質問が終日ありました。終わったの18時すぎでした。
さて本日は、川崎市の中でも巨額の投資的事業である、連続立体交差事業のJR南武線の検討状況について書きたいと思います。南武線の連続立体交差事業の実現は中原区民の悲願でもあると同時に、私がこれまでも何度も議会質問し、要望し、訴えてきた取組です。
直近で、新案の「別線高架案」が浮上してきました!簡単ではありますが、その詳細を述べていきます。
その前に、本事業の必要性をまず申し上げます。
6月18日の私の一般質問で「事業の早期実現等について、川崎市全町内会連合会を通じて、中原区町内会連絡協議会から要望がある」(中原区長答弁)との内容が明らかになりました。地元から本事業への期待が大きいことを市長に示しました。そう、地元から求められていることは明白です。
現状、どこまで進んでいるかというと、建設緑政局長の答弁によると、「用地取得の対象者数約400人」「740人が用地測量によって境界の確認が必要。うち約700人の境界確認が完了」とのことです。あとは、都市計画決定と用地取得、工事なのです。それが立ち止まってしまいました。
また、用地取得業務における民間活用についてですが、短期間に多くの用地を取得し本事業を効率的に進めるためには、業務の経験を持つ多くの人員を確保する必要があり、その費用なども含めたその効果等の検討を行っています。
新案「別線高架」について
(1)費用、工期、メリット・デメリット、及び改善、効果など
現在、現行計画の仮線高架工法の検討に加え別線高架工法の検討を行っています。
なお、別線高架工法のデメリットは、鹿島田駅のペデストリアンデッキが支障となるため、おそらくペデストリアンデッキを撤去しなければならない点にあります。しかし、仮
線高架工法に比べ「仮線路が不要となるため、事業費の縮減や事業期間の短縮が図られる」。さらには、「下り線を高架橋に切り替えた時点で、地上部の線路が上り線のみとなることから、開かずの踏切の早期解消が図られるものと考えている」とのメリットも提示されました。
周囲への影響については、別線高架工法は、これまで市民説明会や用地測量で説明を行ってきた仮線高架工法と比べて、
「鉄道の位置が変更となるなど周辺の方々への影響が異なる」ことがわかりました。今後詳細に確認を行っていくとのことです。
(2)住民への周知
沿線住民等への説明については、「検討の熟度が高まった段階で、検討状況について丁寧に説明したい」とのことです。
(3)平間駅前踏切等の暫定対策
5月に、JR東日本と暫定対策の検討に関し、事業費や工期の算定などに関する協定を締結し、両側改札化や立体横断施設の設置、踏切の拡幅など対策の検討を行っており、11月をめどに有力な対応策を選ぶとのことです。またその他の踏切についても、引き続き検討を行っていくとのことです。
これまでの経緯として、矢向駅から武蔵小杉駅までの約4.5キロの高架化により、開かずの踏切5カ所を含む全9カ所の踏切が除去される本事業。自民党川崎市議会議員団は、危険な踏切を早く除去し、安全で安心して暮らせるまちをつくる為に、市民生活に影響が大きい本事業の早期実現に向けて、これまで熱心に訴え、取り組んで参りました。測量等が行われ、令和2年度には都市計画決定が為される予定でしたが残念ながら、見送られました。
では、また次回。